後日、頂いた賞状を額に入れて綾部店(本店)に飾りました。
この賞状は京都ならではの技がたくさん使用されておりました。
まずこの紙は黒谷和紙による1枚1枚手漉きで作られたものに版画で枠の模様が入っており、
この紙を使用した賞状はこの「京の名工」の時のみに使用される特別な賞状だそうです。
ぜひご来店戴きました際にはご覧下さいませ。
私も今回大槻秀山先生にご同行させて戴きいろいろと感じることがたくさんありました。
いつも大槻秀山先生の技術をそばで拝見させて頂いているのですが、
文字の美しさ、するどさや文字の切れ味や鮮明さ、
手彫りのみで丁寧に真剣にひとつひとつ大切に向き合っておられる姿を見る度に、
本当の技術の素晴らしさ、昔ながらの手作業で作り上げる大変さ、
技術というものは一朝一夕でなく何十年と積み重ねて築きあがっていく
何にも変えがたい宝であると
いつも痛感させられます。
私や他の職人の方が見て十分の出来だと思った仕上げまで出来上がった印章であったとしても、
大槻秀山先生はご自分の中で満足されない場合は
一切妥協されずにまた新たに最初から作り直されます。
先生が納得されなければどんな高価な印材を使用し、
ほぼ完成の段階であったとしても納得されません。
そのような大槻秀山先生の作品(印章)への想い、
職人気質ならではの真面目な想いと
今までひとつひとつ積み上げてこられた技術が
今回このような形で評価されたことを私は大変誇りに思います。
これからも更なる目標を持って大槻秀山先生と共に頑張って行きたいと思いました。
これからも大槻栄文堂をよろしくお願い致します!
京都新聞にも「京の匠」として取材を受けました。その記事はこちら→
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